今もスーパーカーの代名詞として語り継がれるランボルギーニ カウンタックは71年のジュネーブショーで初めて姿をあらわしている。マルチェロ・ガンディーニの手によるボディスタイルは、それまでのどのスポーツカーとも違ったエキゾチックな造形で、自動車という概念を超えたものだった。コンセプトカーがそのまま路上に出たような姿で、上方へハネ上げて開くドア、潜望鏡を使ったバックミラーなど何もかもが斬新だった。
その市販モデルであるLP400は全長4140mm、全幅1890mm、全高1070mm、ホイールベース2450mmと車幅以外は意外と小さく、車重も1065kgに抑えられている。そこに4L、375psのV12を積んでしまったのだから速くないわけがない。プロトタイプともいえる初期モデルのLP500はエンジンの冷却が思うようにいかずオーバーヒートに悩まされたというが、LP400ではリアのエンジンフード回りにダクト類を増設して対策がなされている。
LP400の4Lエンジンは60度V12 で最高出力375ps、最大トルク36.8kg-m。ミウラではこのエンジンをミッドに横置きしていたが、操縦性の向上を図ってカウンタックでは縦置きに変更。ミッションをエンジンの前方に置いてキャビンまで突き出させ、重心を極力センター寄りとする努力がなされている。そのボディ最後部には小さいながらもトランクルームが設けられているところが面白い。
78年にはオーバーフェンダーを備えたカウンタックSが登場し、エアロダイナミクスの見直しにより直進安定性の向上が図られている。82年にはLP500プロトタイプに搭載されていた4.7L/V12搭載のLP500Sが追加され、85年には5.2L、最高出力を455psまで高めたカウンタックSクアトロバルボーレへと進化。車重は1490kgまで増えていたが最高速度は295 km/hをマーク。その後90年にディアブロが登場するまで、19年にわたって生産され続けている。


