このところ日本におけるポルシェのセールスは好調で、ここ数年は立て続けで前年比プラスを維持。ケイマンだけでなくSUVのカイエンの貢献も大きいが、07年は4000台を超え、ポルシェジャパンが立ち上げられてからは過去最高。一番売ったバブル期の4500台超に迫りつつある。価格の点ではボクスターが一番身近なポルシェとなるが、オープンボディ車の維持が難しい人にとってケイマンの633万円という価格はうれしいだろう。
ミッドシップゆえに乗車定員は911系の4名に対して2名となるケイマンだが、その分ラゲッジスペースが確保されているのも特筆できる点だ。エンジンはキャビン後方に積まれているが、そのさらに後方となるリアハッチの内部には260Lにおよぶラゲッジスペースを確保。フロントのトランクルームと合わせると410Lの荷室が得られることになり、これはボクスターにはできない芸当だ。クローズドボディの利点といえるだろう。
ケイマンとケイマンSの価格差はMT車同士で153万円におよぶが、リーズナブルなケイマンに6速MTや電子制御サスペンションのPASMを組み合わせて高性能化するのもオススメだ。スポーツパッケージと呼ばれるこの組み合わせは37万8000円で装着することができ、2.7Lの軽快さをより高められたシャシーで楽しむことができる。ちなみにPASMはケイマンSでもオプション設定となっており、こちらは27万3000円で追加装着が可能だ。
600万〜700万円台のミッドシップスポーツとなると、ロータス エキシージ&ヨーロッパ、あるいはホンダ NSXのユーズドカーあたりがライバルとなりそうだが、ポルシェならではの運転席回りのデザインや、ドイツ車らしい堅牢(けんろう)感、剛性感はほかでは味わえない。RRという独特なレイアウトに加えて高価な911 に対し、ポルシェのエントリーカー的なとらえかたもあるようだが、ミッドシップならではの操縦感覚は911とはまた違った世界へといざなってくれるはずだ。


