ロールスロイス社はクルマだけでなく航空機エンジンも手がけ、第2次世界大戦を戦った戦闘機の多くもロールスのエンジンを積んでいた。もちろん旅客機のエンジンも開発し、そのブランド力は今も衰えていない。自動車部門は98年にVWが買収したが、ブランド使用権は03年からBMWに移り、現在ロールスロイスはBMWグループ傘下にある。最新のロールスロイスはBMW製のエンジンを搭載し、イギリスで生産されている。
80年にはシルバースピリットがデビューし、直線基調のボディ、角形ヘッドランプなどモダンに生まれ変わっていたが、日本ではシルバーシャドウIIも並行して販売。スピリットの新しさもいいが、シャドウおよびロングホイールベース版のレイスのクラシックな味わいを好むユーザーも少なくなかったという。前後席を仕切るパーティションウォールを装備した仕様も用意され、最高級ショーファードリブンカーとして君臨している。
一方で2ドアサルーンおよびコンバーチブルが用意されたコーニッシュはオリジナルデザインのまま長く生産されている。長い間ロールスロイス車のコーチワークを手がけてきたH.J.マリナー・パークウォード社がフロントフェンダーより後ろの架装を行い、インテリアだけでなくソフトトップを覆うカバーにも選び抜かれた本革を使用。皇太子殿下のご成婚パレードでもこのコーニッシュコンバーチブルが使われている。
最新のロールスロイスはファントムシリーズのみが輸入されており、ファントム、ファントムエクステンディットホイールベース(ロングホイールベース版)、ファントムドロップヘッドクーペの3バリエーションを用意。価格はファントムで4550万円、エクステンディットホイールベースが5272万5000円、ドロップヘッドが5218万5000円。07年の国内販売は前年比5.6%増の57台で、400台以上売ったベントレーにやや水をあけられている。


