最初から双子車として構想されたミニはモーリス・ブランドのミニ マイナーと、オースチン・ブランドのミニ(デビュー時はセブン)で登場。ボディやメカニズムは全く共通ながら、フロントグリルのデザインと鼻先のエンブレムが異なっている。59年のデビュー直後からセールスは好調で、60年にはホイールベースを伸ばした商用バン、さらにバンをベースにしたエステートワゴンであるトラベラー(モーリス)/カントリーマン(オースチン)が追加されている。
派生車種が多いのもミニの特徴で、61年にはリアに小さなトランクを設けたウーズレー・ホーネット/ライレー・エルフが登場。さらに64年にはミニのシャシーを使った多目的車であるミニ モークもつくられている。また、イタリアのイノチェンティもミニのライセンス生産を始め、65年にはイノチェンティ・ミニを世に出している。基本設計の優れたミニはさまざまなアレンジを受け入れ、ロングセラーへの道を歩み始めることになる。
ミニのスポーティバージョンである初代ミニ クーパーは61年に登場。ジョン・クーパー率いるクーパー社の手でチューンナップされ、SUツインキャブ、専用エクゾーストなどでパワーアップ。ブレーキも前輪がディスクとなる。さらに63年には1071ccまでスケールアップされたエンジンを積むクーパーSも設定。モータースポーツ参戦を視野に入れた仕様とし、モンテカルロラリーなどのビッグイベントで大排気量車に後塵を浴びせる活躍を見せる。


