何から何まで新設計となる三菱の意欲作。エンジンを後輪車軸の前に搭載する、リアミッドシップ・レイアウトを採用しているのが特徴で、エンジンがフロントにないためノーズが短く、キャビンが前寄りの未来的なスタイリングを実現している。当初は直3ターボのみの設定だったが、ノンターボ仕様も追加。全車4速ATとなる。
インテリアもエクステリアに負けず劣らず個性的だ。ポップでありながらファンシーになりすぎず、未来的でもあり、それでいて使い勝手もなかなか。一般的にデザインを優先すると実用性はおろそかになるものだが、ことiに関してはそんな心配は無用。見た目と機能性が高い次元でバランスされている。代表的な例が、アナログ式のタコメーターの内側にデジタル式の速度計を組み合わせたメーター。視認性も高いし、目新しさも感じさせる。
エンジンをフロントに置かないことで実現したワンモーションフォルム。これまでのどんな軽自動車とも似ていない個性の塊ともいえるこのルックスこそ、このクルマをスペシャリティとする最大の理由だろう。リッターカーをも超えるロングホイールベースは見た目の安定感を演出するだけでなく、居住性にも好影響を与えている。その余裕のおかげでデザインに遊びを取り入れられ、四角四面な軽自動車スタイルと決別できているのだ。
最近の軽自動車における装備のゴージャス化はとどまるところを知らない。iではオートエアコンやキーレスエントリーといった快適装備が全車で標準だし、最廉価グレードのSを除きCD+4スピーカーまで装着される。消臭天井や脱臭機能付クリーンエアフィルターなどを備えるあたりは、いかにも現代のクルマらしいところ。また安全装備も充実していて、ABSや運転席&助手席SRSエアバッグはもはや当たり前の装備といえよう。