ブルドッグと呼ばれたホットハッチ
ホンダで初のターボモデルとなったシティターボは、82年に登場している。前年に登場したコンパクトカー、初代シティに追加設定されたもので、クラス初の装着でもあった。1.2L直4シングルカム・12バルブで63〜67馬力のベースエンジンに、小型高回転のターボユニットを装着し、最高出力は100馬力の大台に乗っていたから、わずか700kgと軽量なボディには十分だった。
だが、ホンダはさらに過激なモデルを用意した。それが83年に登場したシティターボII。“ブルドッグ(闘犬)”の愛称で人気を呼んだ、このホットハッチはインタークーラーを装着し、110馬力にパワーアップ。シャシーも相応に強化されていた。
サイズアップでできた“すき間”にスマッシュ!
一般的にクルマは、モデルチェンジのたびにサイズアップしていく。それは古今東西を問わず共通しているようで、72年にホンダがリリースしたコンパクトカーのベンチマーク、シビックも、その例に漏れなかった。初代モデルは、排気量1.2Lで全長3.4mのベストサイズだったものが、気がつけば2代目は、排気量は1.5L、全長も4m近くまで“成長”していた。
そんな“すき間”を狙って開発されたモデルがシティ。21世紀になって登場した超傑作車、フィットの原点でもある。全高をかさ上げすることで、コンパクトな外寸(全長と全幅)の中に、十分な居住空間を稼ぐアップライトパッケージは、何よりも新鮮だった。
次世代モデルは背高のっぽから一転・・・
アップライトパッケージが最大の特徴だった初代モデルの登場から5年、シティは初のフルモデルチェンジを受けて2代目に移行した。だが、この2代目は、シティという車名こそ引き継いだものの、そのパッケージングは180度方向転換していた。
クラウチングフォルムと呼ぶロー&ワイドのスタイリングが大きな特徴となっており、背高のっぽをアピールしていた(初代)シティの後継というよりもむしろ、その前年に登場していた軽自動車(当初は商用のみで、初代にスズキ アルトをライバルとする“ボンネットバン”だった)のトゥデイの兄貴分のように映った。ちなみに、その後継のロゴでは、再び背が高くなっている。


