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ホンダ アコード | モデル解説

1代で生産終了した懐かしいモデルから
伝統を守りながら進化し続けるモデルまで
ニッポンの名車特集 part.2

【現行車】 ■モデル解説 欲張らずにシビックの上級モデルを目指した初代。近年ではレースにも参戦 ホンダ アコード

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後発メーカーながら、ライバルを圧倒する技術と存在感

初代アコードがデビューしたのは76年の5月。同社のヒット商品としてライバルからも一目置かれていた初代シビックの上級モデルであり、直4エンジンをフロントに横置きマウントして前輪を駆動する基本パッケージングも、3ドアハッチバックのボディ形式も、すべてシビックを正常進化させたものだった。

ただしわずか全長3.4mにすぎなかったシビックに対して、こちらは全長が4.1mを超えて約70cmも長かったから、エクステリアは随分と伸びやかなラインでまとめることが可能だった。搭載するエンジンは1.6L直4のシングルカム。最高出力は80馬力だったが、870kgの車重に対しては十分なパフォーマンスを発揮すると同時に、ホンダお得意のCVCCヘッドを組み込み、当時としてはライバルを圧倒するほどの環境性能も実現していた。1年後には3ボックスの4ドアセダンも登場している。

81年に初のフルモデルチェンジを実施して、アコードは2代目に移行した。いわゆるキープコンセプトで、初代モデルを一層リファインさせていたものの、より変革を求めていたホンダファンにとって満足できるものではなかったようで、販売的には不振。エンジンは、当初先代モデル(の最終仕様)と共通のCVCCIIが踏襲され、1.6LのEP型と1.8LのEK型をラインナップ。4輪ストラットのサスペンションも基本レイアウトを踏襲していた。

その反省もあってか、85年に登場した3代目は、ドラスティックな変ぼうを遂げていた。まずはエクステリアに注目が集まった。こうしたモデルには珍しくリトラクタブルヘッドライトを装着し、ノーズの低さが強調されていた。ボディ型式は4ドアセダンとエアロデッキと呼ばれる2ドアのスポーツワゴンをラインナップ。

エンジンも新開発の1.8L/2L直4ツインカム・16バルブが投入されていた。さらにサスペンションには、前輪駆動車では世界初となる4輪ダブルウィッシュボーンがおごられるなど、技術オリエンテッドなホンダならではの一台となった。すでに北米生産も始まっており、後に3ドアクーペも輸入されている。

ユーザーに合わせてつくり込み、必要な場所で生産する

アコードの4代目は89年に登場している。3代目アコードにも、兄弟車としてビガーが存在していたが、この4代目ではファミリーはアコード/アスコットアコードインスパイアビガーの2系列4モデルへと一気に増加。しかもアコードとアスコットではボディ外板のプレスパネルを違える芸の細かさだった。

ともかく3代目の後継となるのはアコード/アスコットの方で、もう一方、インスパイアの系列は、その上級モデルの位置づけだった。エンジンは、前者が1.8L/2L直4を横置きマウントし、後者は新開発の2L直5シングルカム(後に2.5L仕様も追加されることになる)を縦置き搭載していた。

サスペンションは、先代モデルと同様に4輪ダブルウィッシュボーン。ボディ形式は当初全車4ドアセダンのみだったが、4気筒シリーズには米国で開発されたステーションワゴンと2ドアクーペがラインナップされ、3代目のアコードクーペと同様に、後に国内に輸入されることになる。また、アスコットは、国産車には珍しく6ライトデザインでまとめられていた。

93年に登場したアコードは、4代目の中で直4を搭載していた系統の後継となった。ちなみに、直5を縦置きマウントした系統は、アコードの名前が取れ、インスパイア・シリーズとしてそれぞれ独自の道を歩み始めることになった。

4代目アコードを一言で言うなら、3代目アコードの正常進化。やはり国内では4ドアセダン一本に絞られていたが、ステーションワゴンとクーペが、後日、ラインナップに追加されることになる。メインマーケットの北米をにらんでか、ボディサイズは拡大され3ナンバーボディとされた。それと同時にエンジンも排気量が引き上げられ、2.2Lの直4も、エンジンラインナップに加えられている。

97年に、5回目のフルモデルチェンジを受けてアコードは6代目に移行した。この世代の、技術的なエポックはやはり、世界共通のフレキシブルプラットフォーム。これは地域別に最適なボディのクルマを生産するために考え出されたテクノロジーで、6代目アコードで具体的に見るなら、北米/中国用と国内/欧州用に大別されていた。

しかも、基本的には同じとされていたが、国内用と欧州用は全幅も違う設定で全くの別モデルのようなもので、このテクノロジーのすごさが思い知らされる。ともかく4代目アコードだが、国内仕様で見るならボディ形式は4ドアセダン&ステーションワゴンの2タイプ。エンジンはすべて直4で、1.8Lのシングルカムから2.2Lのツインカム・16バルブまで、4種が用意されていた。

インテリジェンスでスポーティがホンダのDNA

アコードの8代目がすでに08年の春に海外で発表され、秋には国内でも発売が開始されることになっているので、あとわずかのモデルライフとなった7代目だが、歴代アコードの例に漏れることなく、インテリジェンスでスポーティな4ドアセダンに仕上がっている。エンジンは同じ直4ツインカム・16バルブながら、新世代のK型で2.4LのK24Aと2LのK20A。サスペンションは、もはやアコードの伝統ともなった4輪ダブルウィッシュボーンだ。

先代モデルからラインナップに加わっているユーロRは、現行の7代目でも用意されている。このクラスの4ドアセダンで・・・というムキもあるが、それこそがホンダのDNA。しかも、速さを極限まで追求した結果、乗り心地には厳しいものがある、と酷評されたシビックのタイプRとは違い、同じK20Aエンジンを搭載していながらも、シャシーには、やはりアコードにふさわしい味付けが施されており、日常生活でも何ら不満を感じないスーパーな一台に仕上がっている。ユーロRだけでなくベースモデルも含め、新型デビューの秒読みが始まっているが、まだまだ現行モデルの魅力が色あせることはない。

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