

1966年(昭和41年)にデビューした、日産のコンパクトカーがサニー1000(B10)。それまでにダットサンの1000ccモデルもあったが、日産が新たな広がりを見せ始めたコンパクトクラスに、初めて本格的参入を果たしたこん身の一弾で、同社としては初となる車名公募キャンペーンを発売前年の暮れに実施した。約800万通の応募により「太陽がいっぱい」の意味を持つサニーのネーミングが決定した。
ベーシックな後輪駆動で、ボディは2ドアセダンの1車型。しかも税制上有利な1000ccで登場したが、半年後にライバルのカローラが1.1リットルでデビュー、「プラス100ccの余裕」をうたって優位に立つと、4年後には2代目サニーのB110系が1.2リットルで登場、「隣のクルマが小さく見えます」とやり返した。以後もカローラとはライバル関係が続いたが、OHCエンジンの採用や前輪駆動へのコンバートなど、技術革新の節目ではライバルを一歩リード、「技術の日産」をアピールすることになった。
エンジンは当初、OHVながら高回転まで一気に吹き上がり、レースでもライバルを一蹴することになるA系が主流で、上級モデルのサニー・エクセレントのみL系を採用。1981年(昭和56年)に登場した5代目のB11系で前輪駆動にコンバートされたのを機に、横置き専用に新開発されたOHCのE系に載せ換えられ、そのターボ仕様や、ディーゼルのCD17型(1.7リットル/55馬力)も登場。初のツインカムエンジンとなるCA系や、シングルカムながら気筒あたり3バルブのヘッドを持ったGA系が追加設定されている。
1990年(平成2年)にはガソリンモデルが全車ツインカム化。最終モデルではパワー指向のSR系と燃費指向のQG系の最新仕様が搭載されていた。ちなみに、事実上の後継モデル、ティーダ/ティーダ・ラティオでは新開発のHR/MR系へとコンバートされている。2ドアセダンのみだったボディは後に4ドアセダンや2ドア/3ドアクーペ、ステーションワゴンなど多くのバリエーションが投入され、ステーションワゴンのカリフォルニアはコンパクトワゴンのヒット商品になった。また2代目に設定されていたトラックは、メインシリーズが代を重ねて進化していく中、コンセプトをキープしたまま生産が続けられ、1994年に生産中止となって以降、現在まで「サニトラ」の愛称で、一部マニアの間では根強い人気を見せている。
また、かつてのモータースポーツでの活躍も見逃せない。特に2代目と4代目のクーペモデルは、1300cc以下のツーリングカーレースで連戦連勝。圧倒的な強さを見せつけていたことは記憶に新しい。



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