レースへの復帰など硬派イメージを取り戻したR30系と、復活したGT-Rを擁して名声を取り戻したR32系の間にあって、R31系スカイラインは不遇のスカイラインと見られることが多い。だが、時代の要求を取り入れたミドルセダンとして見ると、評価できる部分も少なくない。6気筒DOHCターボの搭載、HICASの採用などに加え、それまでのスカイラインになかった高級感や、セダンとしての居住性の高さなどを歓迎するユーザーも少なくなかった。
7thスカイラインと呼ばれた7代目R31がデビューしたのは85年8月だったが、当時はご存じの通りマークII3兄弟やクラウンが飛ぶように売れたハイソカーブームが始まったころ。あまりセールスが振るわなかったR30系からの起死回生を狙い、ハイソな雰囲気も備えたスカイラインとしてプランニングされた面もあったようだ。当初は4ドアのみの設定でサイズは全長4650mm、全幅1690mmとR30よりわずかに大きく、2615mmのホイールベースは変わっていなかった。
搭載エンジンはすでにC32系ローレルに積まれていた直列6気筒のRB系エンジンが選ばれ、RB20Eに加えてSOHCターボのRB20ET、24バルブDOHCのRB20DE、そしてDOHCターボのRB20DETを用意。さらに4気筒1.8LのCA18S、ディーゼルのRD28を積むグレードもあり、スポーティカーを望むユーザー以外にもアピールする姿勢が見てとれる。待望の2ドアハードトップは約9カ月後の86年5月に追加され、その4カ月前の1月には当時最速ワゴンといわれたターボ搭載のステーションワゴンも追加されている。


