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“ポルシェ・ターボよりも速く安定性が高い”
それは誌面を通じての兄貴へのメッセージでもあった。
“日本車は世界と並んだ”
“ポルシェ党も脱帽するかもしれない”
そうも書いたのである。
かくして兄貴は、僕のトラップに見事にはまったと言えるのだ。
「元気そうだね。誌面で見ているよ」
兄貴はそう言って笑った。
「電話がくるって予感がしていたよ」
「俺からの連絡をか?」
「それもあるよ。だけど、それだけじゃない」
「それだけじゃない? この電話はGT-Rの話だろ?」
「ほー、いい勘しているね」
「勘じゃないよ。わかっていたもの。へへっ」
僕は必死に送り続けたメッセージのことは口にしないでいた。
「で、説明しろよ。ほんとうにポルシェ・ターボより速いのか? 安定しているのか?」
兄貴は強く迫った。


