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キャンピングカーとひと口に言っても、大きさ、形はさまざまで、その種類は多い。それを大きく分ければ、トレーラーと自走式という2種類に分けられる。
トレーラーはその名のとおり、けん引装置を持つ車両でキャビンを引っ張るもの。けん引時には折りたたんでコンパクトになるフォールディングトレーラーから、家にタイヤがついたような大型のモノまでその種類はさまざま。小型のものならば普通免許でけん引できる。
これまで使用していた愛車にけん引装置をつけるだけで、キャンピングカーのヘッド(トラクターともいう)に早変わりするトレーラーのメリットは、普段はこれまでどおり自家用車として使用ができる点。もちろん旅先でもトレーラー部分を切り離してフットワーク軽く行動できることにある。使用しないときのトレーラー部分の保管場所、そしてけん引の慣れが必要な点がデメリットといえる。
一方の自走式も、大小さまざまなものがあり、ベースとなる車両によって、トラベルバンコンバージョン(ワンボックス車をベースにしたもの)、キャブコンバージョン(国産トラックベースのもの)、バスコンバージョン(バス、マイクロバスをベースにしたもの)、ピックアップキャビン(ピックアップトラックの荷台部分にキャビンを搭載したもの)などに分類される。
自走式のほうは、クルマに乗り込めば、すぐにキャンプに行けるという手軽さが魅力。もちろん、それ一台ですべてをこなすので宿泊地に到着してから買い出しに出たり日帰り温泉に出るという場合には少々面倒。走行中、ベッドの使用はできないものの、多少のことならキャンピングカーの設備を利用することができるのもメリット。
キャンピングカーだからという理由で免許が必要ということはない。もちろん、やたらと大きなキャンピングカーに乗るには大型免許も必要だが、車体全長12m以内で、乗車定員10人までのキャンピングカーならば普通免許で運転ができる。また、トレーラーも、連結したときの長さが12m以下で、車軸1軸または軸間が1m以内の2軸で車両重量750kg以下のものならば普通免許でけん引できる。これ以上の大きさのものとなると、けん引免許が必要となる。各試験場以外にも、数は少ないものの自動車教習所でのけん引免許の教習もある。普通車でけん引する場合は普通車でのけん引免許を取得すればいいのだが、教習車・試験車ともに大型自動車(つまり大型免許が必要となる)になるので、注意が必要。

車検だが、自走式、トレーラーともに新車時から2年ごとに車検を通す必要がある。初回車検時が普通車に比べ1年短い。そして自賠責保険と自動車重量税が違ってくるが、普通車の車検とたいした違いはない。
キャンピングカーの運転で最も気になるのが、トレーラーのけん引運転だろう。しかし、これはそれほど難しいものではない。後退にはけん引のテクニックが必要となるから、ちょっと練習が必要だが、慣れてしまえばそれほど問題はなくなるはず。トレーラーを引いているときといないときと運転席からの風景がそれほど変わらないので、引いていることを忘れないようにしておきたい。交差点での右左折時、また追い越し時などヘッド車単体よりも距離が必要であることなどを留意しておく必要がある。
自走式にしてもベース車両の運転に慣れていれば問題はない。架装部分があるため後方視界は悪いがバックアイカメラで補うことで解決できる。車高の高いクルマが多いので、トンネルや道幅の狭い道路は注意が必要である。また、箱型形状の車両のため、高速走行時に横風などの影響を受けやすい。これはサスペンションの交換などである程度解消することも可能である。
どちらのタイプにも言えるが、生活道具を常に満載しているためクルマとしての動力性能が劣る、という点を考慮した走りが必要になってくる。特に登坂路などでは後続車に注意を払うこと。また、制動距離も長くなるので車間距離などに余裕を持った走りをしたい。
目的地に着いてしまえば、テントキャンプよりも設営撤収などの作業がない分楽チンであるし、ホテルや旅館を利用する際につきものの食事やチェックイン&アウトの時間を気にしなくてもいいという気軽さを堪能できる。ただし、その宿泊場所をどうするかについては少々気を使いたいところ。
ここで言うまでもないが、目的に合わせて宿泊ロケーションを自分で決められるのがキャンピングカーのメリット。スキー場や海水浴場、テーマパークの駐車場などで車内泊をし翌朝一番から遊び倒す、というのもありだろう(もちろん自然災害などに対する心がけも必要)。しかし、やはりキャンピングカーにとって、オートキャンプ場が宿泊に最適な場所といえる。電源確保、トイレ処理、給水タンクの補給が可能、そして管理されていることからセキュリティ面でも安心といえる。ほかにも「道の駅」や、高速道路のサービスエリア、パーキングエリアでもトイレや水の確保などができるものの、あくまで車中泊の場でしかないので、周りへの配慮なども必要となる。また日本RV協会が提唱している「湯YOUパーク(提携ホテル・旅館の駐車場に泊まってその温泉施設だけを低料金で利用できるシステム)」なども整備されつつある。
就寝用のフラットなベッド、調理ができるスペースと水道(シンクおよび清水と汚水のタンク)&電気またはガスのレンジがある、というのがキャンピングカーの定義となるが、キャンピングカーの種類がさまざまなように、車種によってそれ以外にもさまざまな装備品がある。
シャワー、トイレが装備されている車両も多い。しかし、この装備がなかなかくせ者で、家庭用のモノと全く異なるアイテムともいえるので注意が必要。トイレはカセットトイレ、ポータブルトイレ、マリントイレ等が装着されている。当たり前の話だが、いずれも汚物の処理が必要になる。日本国内をみればトイレが全く見当たらないような場所もない。そんなこともあって、使用する派、しない派に分かれるところ。
シャワーも温水の給湯量は限られるので、シャワールームをFFヒーターで温めてから素早くシャワーを浴びるなど節水を心がけないと、風邪を引くことにもなってしまう。
また、水についても、タンクのメンテナンスをしておく必要があり、80リットル以上積載することになれば、簡単に外出先で給水とはいかないこともある。だからといって自宅から満載でいけば走行燃費にも影響を与えることもあり、悩むところ。
実は積載スペースがあるようでないのもキャンピングカーの特徴。架装部分が大きく採られていても、キッチンにリビングなどで占められ、食材や着替えを積み込んだらもう何も入れられなくて、結局シャワールームがモノ入れになったりすることも…。ルーフボックスなどを活用するベテランオーナーも多い。
キャンピングカーをレンタカーで貸しているお店も多くなってきたので、そういったところを利用して、まずは実際にキャンピングカーライフを楽しんでみる、というのはどうだろうか?
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